公認心理師への道

現任者講習会と公認心理師試験のレポート

公認心理師こんにちはー!臨床心理士さらばー!って、時流について思うこと。

f:id:kougiinfo7:20180524113058j:plain

昨日、一般社団法人日本臨床心理士会 NewsLetter No.18 じっくり目に読んだよね。

心理職国家資格化の経緯をまとめ、今後、臨床心理士会は、心理職の職能団体として公認心理師協会として新たなスタートを切る予定であることを宣言してあった。

公認心理師誕生までの紆余曲折(あくまで宮本の理解ですが)

  1. 1 戦後、臨床心理学を修得した相談員やカウンセラーが地道に活動
  2. 2 臨床心理士資格誕生
  3. 3 阪神淡路大震災、臨床心理士の活用→心のケアが脚光を浴びる。文部省がスクールカウンセラー事業に臨床心理士を起用。臨床心理士どんどん増える。
  4. 4 2005年 臨床心理の専門職大学院設立。正味、臨床心理士がほぼ国家資格だよねムードになってきた。
  5. 5 病院で活躍の心理職→医師方面から医師の指示で動く心理職を国家資格化したい。
  6. 6 「心理職はコメディカルじゃない!(心理職)」「医師がピラミッドの頂点じゃないと困る!(医師団)」って、譲れない両者。
  7. 7 んじゃ、学部卒でいいから医師が使いやすい医療心理師、独自で仕事ができる修士修了の臨床心理士、二つの資格を作っちゃえの議員立法→つぶされる。
  8. 8 国家資格公認心理師法成立。

公認心理師は、医師の指示に従わないと違法にしたし、資格取得には医療側も口出しまっせ、と新カリキュラム、新試験を作り、とはいうものの、資格取得に至るカリキュラムは限りなく臨床心理士のそれに近い(だったら、臨床心理士をそのまま国家資格にしたらいいやん、プリーズ、って思う)。

政治的には、着地点を見つけたんだろうけど、周りの心理士の卵、当面W受験(臨床心理士+公認心理師)の予定やん?なんか税金のムダーって感じ否めない。

この問題、考えるほどに政治。やっぱり、お金&権力!そもそも心理の人って、そこら辺のセンス不足感否めないよね。(いい意味で)

大塚先生、臨床心理士資格認定協会は専務理事でいらっしゃったころ、「ほんと、臨床心理士会お金ないんだー。だから力ないんだー。」ってグリグリ言ってはった。あの頃より、大きな団体にはなったけれども。

で、臨床心理士会じゃなくなる日も近いって 

ってか、今日は愚痴。職場、今、ストレスだよね。
「最近の若いもんわー!」って年寄り名言、まさか自分から出るとは!!って、寄る年波感、お局感を満喫している今日この頃。

何がムカつくって、最近の若い心理士って教育分析受けてない人多くない?宮本の周りだけかな。

ともかく、若心理士の未解決な問題から、毒が出まくってんのよ。
まわり、その毒にやられてんのよ。
若心理士、毒出してんの気づいてないのよ。

この仕事って、「何のために自分はここにいるのか」って、終わりのない問いを考え続けながらやってかなくちゃいけないって、宮本は思ってきた。

そうじゃないと、心理士は自分でも気づかないまま、クライエントを職場を自分のために利用してしまう。

宮本の師匠は厳しい人で「お金以外のものをクライエントからもらうな。」って言われて育ってきた。
先生そりゃないぜって思う瞬間、自分の中に、やっぱりちょくちょく起こる。
認められたい、失敗したくない、逃げ出したい、タイが頭の中を泳ぐ。
師匠の言葉や教育分析経験が、タイの遊泳に気づかせてくれる。

最近の若心理士の偉いところは、勉強が良くできるところ。
宮本が若心理士だった頃には、手に入りにくかった情報、技法、ノウハウが、今は簡単に手に入って、身につけることができる。

だから、お局宮本よりずっと、スマートに仕事ができる。
効率と、ハウツーどおりの手順と、標準化された技法。
セラピーにしても、アセスメントにしても。

なんかね。もはや臨床心理士ですら。
公認心理師法に底流するところ、体現しちゃってる?
プロトタイプ=臨床心理士改良型=公認心理師って感じ?

 

臨床心理士会が公認心理師協会に生まれ変わりまーす!って、NewsLetter No.18に書いてあったよね。
心理的支援が必要な皆さんの混乱を避け、心理職が発展するためには身売りした方がベスト、との判断。

だろうね。
ついでに臨床心理士がフェードアウトしていくのも見えたよね。

 

臨床心理士ってなんだったんだろう。
公認心理師は何をする人になっていくんだろう。
国試対策しながら、 ちょっとセンチメンタル。