限られた時間で、いかに効率よく知識をブチ込むか。
人それぞれなんだけれども。
宮本は、参考書買って勉強した気になるタイプ。
とりあえず役立ちそーってテキスト、背に腹は代えられぬってことで衝動買い。
その中から、この8冊、レビューしていくよね。
公認心理師現任者講習会テキスト[2018年版]
公認心理師必携テキスト
公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法
公認心理師エッセンシャルズ
心理学検定 基本キーワード[改訂版]
心理学検定 公式問題集 2018年度
心理学検定 一問一答問題集[A領域編]
心理学検定 一問一答問題集[B領域編]
全て購入すると、18,900円也(税別)。
公認心理師国試対策、おすすめテキストランキング!
第1位 『公認心理師現任者講習会テキスト[2018年版] 』 金剛出版
とにかく、間に合わせ感満載な一冊。
ちゃんとした出版社が出したとは思えないような、ハンパない誤字脱字の量とこなれてない章立て。
索引はなく、使い勝手はすこぶる悪い。
ただ、唯一の現任者講習会の公式テキストであり、公認心理師資格制度の創設に携わる重鎮たちが考える「心理職つったらこれっきゃないでしょ」エッセンスが詰め込まれている。
使用の際には、金剛出版HPの「公認心理師現任者講習会テキスト[2018年版]」正誤表をチェックして、間違った知識を覚えないようにしたい。
第2位 『公認心理師必携テキスト』 学研
4,500円(税別)とちょっとお高いが、ブループリント(公認心理師試験出題基準)の小項目に関する説明が全て網羅されている。安心感を買うならこれ。
(ブループリントについては、↓を参考にしてください。)
shinrishi.hatenablog.com
索引もついているし、充実の630ページ。
4月末に初版発行だけど、公認心理師現任者講習会テキスト発行からわずか3か月後に、ページ数も倍量のこんな完成度の高いテキストが出るとは、大人の世界は魔訶不思議なり。
ちなみに、編集責任者の福島哲夫先生は臨床の人。
僕たちが4月に出す「公認心理師必携テキスト」(学研メディカル秀潤社)も、かもとさんに事前チェックしてもらおうかな? https://t.co/s0V2UKBMMX
— 福島哲夫 (@ftetsuo1) 2018年1月28日
試験勉強の辞典的に使う方法がベスト(重い、分厚い、情報多い)。
現任者講習会を受けずに受験する人。
現任者講習会テキストと本テキストどちらを買うか迷ったら、こちらを購入した方が断然充実。
最初にこれ買ってたら、他のいらん~って絶対なってた。
第3位 『心理学検定 基本キーワード[改訂版]』 実務教育出版
心理学検定試験は、日本心理学諸学会連合が主催する心理学の実力の証明としての資格。
そして、日本心理学諸学会連合は公認心理師法成立を推進し、深く関わってきた団体の一つ。
国試作成の過程で、当然、この日本心理学諸学会連合(加盟学会は51団体)が総力をあげて実施する心理学検定の内容が多少なりとも加味されるに違いない!って忖度しちゃうわけです。
内容的には、大学レベルの心理学の知識がコンパクトにまとめられているので、自分の苦手な分野について、電車の中で目を通す、って感じの勉強に最適。
これ一冊では国試対策には不十分。
第4位『心理学検定 一問一答問題集[A領域編]』『心理学検定 一問一答問題集[B領域編]』『心理学検定 公式問題集 2018年度』 実務教育出版
この三冊は、『心理学検定 基本キーワード』の姉妹本。
A領域、B領域が網羅する範囲は以下のとおり。
【A領域 目次】
1 原理・研究法・歴史
2 学習・認知・知覚
3 発達・教育
4 社会・感情・性格
5 臨床・障害【B領域 目次】
6 神経・生理
7 統計・測定・評価
8 産業・組織
9 健康・福祉
10 犯罪・非行
一問一答問題集は、A領域,B領域共になつかしの暗記用赤シート付き。
コンパクトで、いずれも、通勤電車でちょこっとふり返る感じの勉強に便利。
この三冊は、あくまでも、大学・大学院時代の知識のふり返りには使えるけど、これだけでは国試対策には不十分。
- 作者: 日本心理学諸学会連合心理学検定局
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
第7位 『公認心理師エッセンシャルズ』 有斐閣
日本心理学諸学会連合の理事長、子安先生が絡んでるから、変な内容ではないだろな~と思って購入。
まんまと、公認心理師バブルに乗っかったステマにハマってる宮本。
持ち歩くのに便利で何となく表紙もカッコいい。
イメージは、『公認心理師現任者講習会テキスト』や『公認心理師必携テキスト』のエッセンスをコンパクトにまとめた一冊。
どっちみち、分厚いテキストの内容を短期間に網羅するのムリって腹くくってる人や、もうすでに心理学系の知識十分だけど、公認心理師の職責や関係行政論は、新しい感じだし押さえときたいって人向け。
1,600円(税別)だし、ぶっつけで国試に臨む人、お守り代わりに持ってても損はないかも?
第8位 『公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法』 医学書院
現任者講習会テキストに参考文献としてあげられてたし、今回の国試、医療分野は押さえとかないとな~と購入。
編集者の下山先生は
「これ1冊あれば大丈夫」という安心感…
臨床現場においてメンタルヘルス活動を適切い実践するための専門的な知識と技術を網羅し…
と、序文で書かれているが 、宮本としては内容が中途半端な印象。
精神科に初めて勤務するフレッシュな心理師が、デスクに常備して知識を確認するには良いかもしれない。
精神科医療において、知らないでは済まされない基本的な単語・用語を思い出すって程度には役立つかも。
下山先生もレファレンスブックと書いてるけど、専門用語の説明に終始し、これを持っているだけでは、当然心理職として何もできず、実践に役立つテキストではない。
公認心理師×精神医療!って感じの新しい内容は無し。
国試対策用テキストとしては、内容が精神医療のみなんで不十分。
公認心理師バブルに乗って売れそうな本作ってやろうか的な、商魂たくましさを感じたのは宮本だけか。
- 作者: 下山晴彦,中嶋義文,鈴木伸一,花村温子,滝沢龍
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: 単行本
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公認心理師 国試対策 おすすめテキストまとめ
身も蓋もないんだけども。
今回ご紹介したテキストは、あくまで公認心理師国家試験対策に有益だろうっつう視点で選定してるよね。
本気で心理臨床を勉強したい人には、無意味とは言わないけど、クライエントさんと対峙する力を養うテキストではナッシング!
割り切って、国試に臨むべし。
宮本が好きな一冊を最後にご紹介。
- 作者: 橋本やよい
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2000/08/31
- メディア: 単行本
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生きてることを生々しく体験する試みが、心理臨床って感じがする。←こういうのは、もう古い?